東郷誠のweb site

シンガーソングライター東郷誠が歌で描く、
そこそこドラマティックでちょっぴり切ない
人生のワンシーン。
それは、数編の妄想劇場、
題してTOGOシネマズ。
あなただけのスクリーンは、もう目の前に。
どこかの、誰かの、記憶のワンシーンを
シンプルに書き続けています。

TOGOシネマズ

僕の音楽はフィクションだ。
すべては想像で作り物だ。
そこで暮らす人々は僕らとよくにていて
よく似た街に住んでいる。

現実とよく似た現実とは違う場所
架空のまちを舞台にして描かれているのだなと
思ったのがTOGOシネマズの始まりです。

架空のまちは僕の箱庭、みんなの想像の中にある箱まち。

音楽もスケッチもジオラマも含めて僕というフィルターを通した世界、つまりその架空のまちという共通項をもっている。メモ書きからスタートした妄想スケッチも生まれたワンシーンを膨らませることが目的だった気がします。
気がついたらいくつかのスケッチがあって、
街の全体像を初めて感じた瞬間です。

ワンシーン劇場

TOGOシネマズの道標、役者さんと共同作業となった芝居とリーディングを掛け合わせた公演「TOGOシネマズお話の話/2018」。のちに、そのショートストーリーが音楽ステージで展開される演出として導火線のような役目を果たすことになります。僕の朗読なんていうのも試行錯誤ですよね。「ひとりでなんとかする」が大前提でしたから。ステージを重ねるたびに同じ歌に別の新たなショートストーリーが増えていくわけですから、気づけば結構な量になっていました。


登場人物はこのまちの住人ですから、当然どこかで繋がっているかもしれない。
あの歌の彼とあの歌のあの子は同じまちの住人で、知り合いかもしれないし、そうじゃないかもしれない。そんな妄想が広がる。
それをみんなと共有できたらいいなと思ったわけです。

まちの雰囲気も、土地柄も、なんとなく僕の中にある。だって僕だから。
それなら、スケッチも地図もワンシーンも描いてみよう。妄想は苦にならない。しかも無限。
次第にまちの情報が増え輪郭が見えてきたので地形を意識するためにこのジオラマを制作しました。

情報の繋がりを理解した時、
僕たち(お客さんと僕ね)は繋がることができる。
これは大きな発見だった。
情報の積み重ねがこのまちを様々な地点でフォーカスしていくことに続いていきます。

今も架空のまちは細胞分裂を繰り返し増殖しています。


TOGOシネマズインタビュー


ファインダー越しの世界


その先に広がるものは…


さぁ、はじめましょう


さぁ、はじめましょう